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小心ズ、ワールドコメディの旅 ろう者のためのシアターフェスティバル②

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皆さま、こんにちは!
How are you doing?

私は島根県 隠岐島は海士町(あまちょう)へ来て1週間が経ちました。

あまりにも楽しくて、毎日があっという間です。

自主的アーティストインレジデンス、ほんとうに来てよかったです。

さて、先週につづいて「ろう者のためのシアターフェスティバル」についてご紹介してまいります。

Hope you enjoy it!

□ヤノミとは?
コメディエンヌ。アメリカ、カナダなどを中心に世界中でコメディを上演しているビール好き

魔法のようなパフォーマンスで、観客を魅了するビジュアル・シアター・アート

ギリシャ人のデュオMerlin Puppet Theatreによる、パペットのワークショップ ろう学校にて

2014年に開催されたQuestFestは、聴覚にハンディのあるひとも楽しめる「ビジュアル・シアター・アート」作品を次々と上演していました。

その中でも、私が驚愕して二回観に行ったのが、Miwa Matreyekによる影絵でした。

あらかじめ作られた影絵の映像に、自分自身がパフォーマーとしてライブで入っていくというスタイルで、もはや手品のような魔法のような、とにかく不思議な作品だったのです。

その美しさといったら!

うっとり。

ちょっと動画でご覧ください。
【Miwa Matreyek: This World Made Itself And Myth and Infrastructure 】

Miwaは日系アメリカ人で、この絵もすべて彼女が描いています

どこまでが映像でどこからがライブなのか、その継ぎ目がまったくわからない上に、世界が生まれて変化していくようすがとてつもなく美しくて、まさに神話を観ているようでした。

目で見て楽しめるビジュアル・アート、まるでその映像から音楽が生まれて来るような気さえします。

ためしに無音にして映像のみを観てみるのも面白いと思います。

見ているだけでその世界に引き込まれる!フィジカル・パフォーマンス

ルーマニアの素晴らしきシアターチームPasse-Partout DP Theatreとミスしゃっくり(ヤノミ)

また、ルーマニアからはフィジカル・パフォーマーのデュオPasse-Partout DP Theatreが参加していました。

演者に加えてテクニカルスタッフがふたり同行しており、とってもいいチームワーク。

その手法や技術の高さはもちろんですが、この男女のデュオが醸し出す色気と華やかさがまた素晴らしいのです!

この気品のある色気こそが、ヨーロッパならではなのかしらと尊敬すると同時に、一般的に日本人のアーティストに足りない要素なのではとも感じました。

いろんな作品を観てきた私ですが、彼らは間違いなく世界のトップレベルのアーティストです。

Miwaもルーマニアチームも、いつか日本に呼びたい!

ずっとそう思っています。

どなたか、スポンサーになっていただけませんか!

目で見て楽しめるシアターアートの代表「人形劇」

ギリシャとドイツのカンパニーMerlin Puppet Theatreによる人形たち

人形劇もまた、目で見て楽しめるシアターアートの代表でしょう。

特にセリフのない作品の場合には、聴覚にハンディがある観客にもストレスがありません

このMerlin Puppet Theatreによる人形劇は、噂以上に見事で、人形の造形も動きも、ストーリーも演出も、すべてが最高でした。

このころ観た人形劇のなかではベストワン間違いなしです。

こちらに短い予告編動画がありますよ。

Merlin Puppet Theatre: Clowns’ Houses 予告編

この人形たち、少し怖くて奇妙で、美しくて愛嬌があって、可笑しい

絶妙なバランスだと思いませんか。

また会いたいなあ。日本にも呼びたいなあ。

どなたか、スポンサーはいらっしゃいませんか!

あらゆるボーダーを超えようとする世界中のアーティストたち

Merlin Puppet Theatreのアーティストと人形たち

このフェスティバルには世界中から一流のカンパニーやアーティストたちが参加していました

同じホテルに滞在し、昼となく夜となく顔を合わせ、私たちはお互いにいろんな話をしました。

その中で、ドイツの振付家であるグスタヴォという男性が語ったことばが、深く印象に残っています。

彼は世界中のさまざまな国や地域で、ハンディをもつひとやそうでないひとたちとダンス作品を創っていました

「障害者は障害者だけで何かを創ろうとするし、健常者は健常者だけで、あるいはクラシックはクラシックの輪のなかで、コンテンポラリーはコンテンポラリーのカテゴリー内で何かを創ろうとする。そうじゃなくて、その境界線を超えることが可能なはずだし、そういうリミットを設けたくないんだ。オレは今後も障害者のみに限定して仕事をしたいわけじゃないし、誰とだってダンスを創ることが可能だと思うんだ。痩せてなくても足が高く上がらなくても、身体があればダンスはできるんだよ。」

ひとつの境界線を超えていこうとするとき、その動きや意志はさらにほかの境界線をも超えていくのかもしれません。

「聴覚のハンディの有無」というボーダーを超えようとするとき、きっとさらに別のボーダーをも超えていける可能性が拡がる。

アーティストたちははいつも、あらゆるボーダーを超えていこうとしています。

今回もおつきあいありがとうございました!

次回もお楽しみに。

皆さまにとって、ゆたかで美味しい秋でありますように。

【小心ズ、最新公演情報!】
https://www.mochinosha.com/christmas?fbclid=IwAR06BHgy8md5gPqcvDIiyhAAQl89kyQUto6MF_odrGlAaz5JTW9qVeaQIwo

小心ズ、ハッチハッチェル、望ノ社によるクリスマス先取り企画。
どこよりも早い、愉快なクリスマスイベントをお届け!

◆内容:豪華3本立てをお届け!
★小心ズ「The Gardener クリスマス・スペシャルバージョン」
★望ノ社 feat. ハッチハッチェル「クリスマス・キャロル ~スクルージと3人の影の幽霊~」
★ハッチ・ハッチェル ミニライブ

◆日時
10月6日(火)20:00 オンライン生配信スタート!

◆視聴料
無料(投げ銭ヨロシク!)

◆配信URL
https://twitcasting.tv/KOENJI_ROOTS

小心ズの公式サイトがリニューアルいたしました!
https://shoshinz.jimdofree.com/
ぜひのぞいてみてくださいね。

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